サクサイワマンを吹き渡る風

サクサイワマン遺跡は、インカ最後の皇帝がスペイン軍と戦った砦である。
クスコを一望できる高台にそれはあった。
そこは、広々とした枯れた草原に巨大石組みの遺構が存在する。
巨大な石の建造物を風だけがひっそりと吹き渡る。
その元にしばし横たわり、静かな風を感じた。


クスコ市街の石畳の坂をあがって行く
車はほとんど日本車 これはダイハツミラトヨタも目立つ タクシーはカローラバン
大体3ソーレス(100円ぐらい)


街のはずれの高台にそれはそびえていた
  
寸分の狂いなくはめ込まれた石
砦の上に登りしばし歩く

戦いの雄たけびは聞こえない

風の音ばかり
守るべきインカの首都クスコが望見される
しばし横たわる 大地と風と 一体となる境地


ふと現実に帰ると子供たちが寄ってきた

笑い顔がいい

こうして画像を並べ、書いてみても、あの雄大な石積み遺構と、そして高地を吹き抜ける風と、大地の暖かい感触は表現できない。いつかまた訪れることはあるのだろうか。

※一部旅の同行者T君の貴重な画像を借用させていただきました。
(この稿平成17年9月17日記す)


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